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2007/04/23

情とは別モノ

<<長崎市長選:事件に配慮、万歳控え 田上氏

長崎市長選に当選し支持者らと抱き合って喜ぶ田上富久氏(中央)=長崎市元船町の選挙事務所で23日午前0時7分、矢頭智剛撮影 長崎市内の田上さんの選挙事務所では、当選確実になると歓声が上がった。ただ、死亡した伊藤市長に配慮して万歳は控えた。田上さんは「市民と市職員の力を生かし、こういう事件の後こそ『市民力』を発揮する時」と喜びを語った。

 田上さんは「肉親の情と自治体運営は違う。市職員としての弔い合戦だ」と出馬を決意し、退職金を選挙費用に充て、背水の陣で臨んだ。26年半の市職員生活では06年に日本初のまち歩き博覧会「長崎さるく博」を発案、企画し、延べ1000万人を集めるなど広報や観光畑で活躍。培った人脈が草の根運動の核になった。

 時間、資金、人員とないものばかりだったが、世襲に反発した地元経済界から後押しを受け、一部の国会議員や地方議員からも支援を得て、まとまった得票につながった。

 一方、伊藤市長の長女の夫で西日本新聞記者の横尾誠さん(40)は22日午後11時50分ごろ、長崎市内の選挙事務所に伊藤市長の長女で妻優子さん(36)とともに喪服姿で現れ、涙ぐみながらあいさつ。伊藤市長の大きな遺影が掲げられた会場で、横尾さんは「伊藤市政への期待をあんな卑劣な暴力で止めるわけにはいかないと立候補した。私のいたらなさでこんな結果になり、本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 優子さんは「本当にありがとうございました。父伊藤一長はこの程度の存在でしたか。父は浮かばれないと思います。残念です。父の愛する長崎でこんな仕打ちを受けるとは思いませんでした」と声を詰まらせた。

 横尾さんは、東京での記者生活を休職して補充立候補した。1000を超える団体推薦や伊藤市長の後援会組織を受け継ぎ、遺族が喪服姿で街頭に立つなど、徹底して情に訴えたが及ばなかった。

 ◇無効票は約1万5000票

 長崎市長選の無効票は約1万5000票あった。中には死亡した伊藤市長に投票し「伊藤市長さんありがとうございました」などと書かれた票もあったという。無効票の中には、期日前を含めて伊藤市長に投じた票が多かったとみられる。

毎日新聞 2007年4月23日 0時18分 (最終更新時間 4月23日 8時09分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070423k0000m040113000c.html>>

もちろん発言をすべて聞いていないので、確信ではないが、伊藤市長の娘の発言に大いに疑問。
襲撃された伊藤市長には心からお悔やみ申し上げ、遺族に同情する。

でも、<<この程度の存在>>だとか、<<父は浮かばれないと思います。残念です。>>とか、<<父の愛する長崎でこんな仕打ちを受けるとは>>と発言するのは甚だ見当違いなのでは。世襲政治にこだわり、当選するのが当然だと思っていたことを如実に示しているように感じた。大きな違和感がある。

市民は原爆を投下された都市として、ほかの地域よりも政治に対する関心、特に「民度」が高いのではないだろうか。
長崎市民の情に流されない、良識の判断に拍手を。

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2007/04/22

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
松岡錠司作品。

リリーの方。エンドロール観ていたら、脚本が松尾スズキだ。
原作を1年前読んだが、忠実にその世界を再現しているように感じ、観終えた後と、読後感はそっくりだった。(特に、「ボク」と「オカン」の最期の家は、自分が想像していたものと瓜二つで驚いたのだ。)
実際に泣かなかったが、「泣ける」作品。
所々ですすり泣きが聞こえた。

原作はノンフィクションでリアルそのものなので、映画として迫力は欠ける。
しかし、それを埋めて余りある俳優陣が素晴しい。「オカン」こと樹木希林が完璧。病の苦しみようは鬼気迫るものだった。

配給は日テレ。
アカデミー賞(日本の)決まりだな。
Obto

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2007/04/19

『バックドラフト Backdraft』

『バックドラフト Backdraft』
ロン・ハワード監督作品。

火災の映像はハラハラ。火事に恐ろしさを思い知る。

バックドラフトと呼ばれる現象を利用した殺人を追いながら、火災の現場に向かう消防士の勇敢な仕事に迫り、ギクシャクした兄弟や夫婦の関係を描くテンコ盛りも映画。
観客を飽きさせない手法はさすが。

ラストのしみじみした感じいいな。

でも、何で消火後の現場で煙草を吸うの?

Backdraft

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2007/04/18

『リトル・ミス・サンシャイン Little Miss Sunshine』

『リトル・ミス・サンシャイン Little Miss Sunshine』

ジョナサン・デイトン 、ヴァレリー・ファリス監督作品。
ハートフルなファミリーコメディ。
お涙頂戴ではないけど、なんかスッキリするストーリー。
それぞれ問題を抱えた人間が「家族」というグループで繋がっている。
その中で、一番年少の女の子の夢を叶えようとする優しさが「家族」だなって思う。
海外のコメディで笑うことは少ないけど、絶妙な間と動きで何度か笑えた。
遺体を運ぶシーンは不謹慎とわかっていながら、ゲラゲラと笑う。

喜怒哀楽のロードムービーを観ながら、「家族」ってこういうもんだよなって久々に考えた。

Littlemis

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2007/04/17

『アパートの鍵貸します The Apartment』

『アパートの鍵貸します The Apartment』
ビリー・ワイルダー作品。

前々から観たかった作品で、期待にそぐわない作品だった。
オモロ。

構成がとても良く出来ていて、出演者の演技が素晴しい。
ジャック・レモンの三枚目ながらも優しく、真摯な、紳士的な姿がカッコイイ。
シャーリー・マクレーンの可愛く、移ろいやすい心を見事に表す。
フレッド・マクマレイが本当に悪者に見えたのも演者の力か。

『お熱いのがお好き』と同様、ビリー・ワイルダー監督のドタバタに見えながらも計算された構成の上、キチンとストーリーを締める手腕は流石だ。

三谷幸喜はこの監督のファンだと聞いたことがあるが、三谷の作品からも入り組んだ構成の影響を受けていることが見て取れる。

40年以上前の作品なのに、十分楽しめる作品。こういうものが残っていくのだな。
Apartment

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2007/04/15

桂文我の“本屋で落語”第1回

青山ブックセンターにて「桂文我の“本屋で落語” 江戸の粋(いき) 上方の粋(すい)【第1部】 」へ。


この落語会は、桂文我と東京の落語家があるテーマに沿った演目を演じ、堪能するという趣旨のもので、今回が第1回。進行は金原瑞人。
定員が120名である小さな落語会。マイクなしで聞き取れ、間近に実力者の落語に触れられる贅沢な時間だ。
第1回の第1部ということで、構成があやふやなところもあったが、フラッと噺を始めるのは、とても清清しかった。
また客層も落ち着いていて、良く笑っていた。

演目は以下のとおり。

桂ひろば『大安売り』

柳亭市馬『長屋の花見』
 初めて噺を聴く(観る)。とても落ち着いて感じで話すのだけれど、気が付いたら滑稽な馬鹿馬鹿しい会話を展開していた。ツッコミ(大家の言葉)が半ばあきれた、しかし温かみのある話しぶりが好きだ。「東京の落語」を感じた。文我が「骨太の落語」と称していたが、筋の通った端正な言葉ぶりからそれを感じた。

桂文我『百年目』
 数年前に桂米朝の歌舞伎座の落語会を(テレビで)観たときに知った演目。米朝から直接稽古をつけてもらったとの事で、当然似ているのだけれども、若さからか、勢いがある。番頭の目まぐるしく変わる感情を楽しく表現していた。驚いたり、恐縮する姿は見ものだ。ストーリーも、花見の下で陽気に騒いだり、檀那の話でしみじみしたりと何度聴いてもこの噺はいい。


2時間ノンストップだったので結構見ごたえがあった。まず、文我と市馬と金原でフリートークを30分ほどして、落語を3席して、最後に会場の質問に答えるという構成。中入りがあっても良かったのではないかと思うほど密度が濃かった。フリートークは若手がしそうな取るに足らないプライベート馬鹿話では決してなく、非常に興味深い楽屋話で笑い、そして唸った。

特に二人に共通していたのが、落語への情熱の深さだ。その表現の仕方はまるで違うが、お互いの藝を認め合っていることが察することが出来た。二人の師匠が落語の真髄を究めていった人気と実力を兼ね備えた名人であるから、その藝が伝承されているのでは、とまで考えてしまった。

とりあえず、文我の落語「通」入門を買ってしまった。
気が向いたらまた行こう。

Honya

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2007/04/14

『ビューティフル・マインド A Beautiful Mind』

『ビューティフル・マインド A Beautiful Mind』

ロン・ハワード作品。
意外にも感動してしまった。

ラストまでずっとフィクションだと思っていたのが、実在の人物の物語だとわかり、そのことに自分自身が驚いてしまった。
名前だけは聞いたことのある、ナッシュ均衡のジョン・ナッシュだとは。

途中の中途半端なカーアクションあたりで正直、メチャクチャなストーリーだなと観るのをやめようかと思ったところで、物語が急展開。チープなアクションが、物語に深みを加えていたのだ。

天才数学者の苦悩は解る訳もない。
しかし、天才であるがゆえに、どんなことでも解けてしまうのではないかという思い込みと自信。はたまた、問題が解けないことへの苦痛、天才の発想に周囲が理解できない寂しさを感じるのではないか、と勝手に想像してみる。
天才ゆえの発想がついに受け入れられることになるのは感動的だ。
天才だって楽じゃない、というのは不謹慎だがホッとしてしまう。

事実と違う描写もあるようだが、作品として楽しめればいいではないか。
Bm

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2007/04/07

『ロッキー』

『ロッキー』

ボクシング、恋愛、アメリカンドリームを放り込んだ作品。
自分の中であるシナリオが作られていて、勝負は予想していたのだけど、それが覆されて戸惑う。あれ?

ロッキーのテーマがあらゆるところで流れ、頭の中でヘビーローテーション。
エイドリアンの豹変振りに軽く苦笑した。

ファイナル観ようか、どうしようか?
Rocky

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2007/04/01

『ホリデイ the Holiday』

『ホリデイ the Holiday』ナンシー・マイヤーズ作品。

国境を越えたラブロマンス。
別れを乗り越えた前向きさは好感だけど、出会いは偶然すぎるし、ハッピーすぎる。
やけにキャメロン・ディアスがフューチャーされている。セックスばっか。

途中寝てしまった。

どうも苦手かも。

Holiday

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