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2006/10/30

『ゴッドファーザー The Godfather』

『ゴッドファーザー The Godfather』

恥ずかしながら初見。

マジスゴイ。

これを観ずして何を観るのか、と思えるほどの作品。
ブッ飛んだ。
脱帽。

ドキュメントのような映像。
死がリアル。
ピンと張り詰めた緊張。
静と動、明と暗、幸と悲、死と生、の見事な対比。
殺すか殺されるかの絶妙な駆け引きで負けない強さ。
マフィアとしての生き方にプロフェッショナルを強く感じる。

素晴しい。
筆舌しがたい作品。

ただ、観ることが出来たことが嬉しい。
Godfather

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2006/10/29

『東京物語』

『東京物語』

はじめての小津作品
退屈なホームドラマと予想していたが・・・
観始めると、見事に惹きつけられる。飽きない。

淡々とした夫婦の会話で物語は進行するが、扱っている内容はシビアで苦しい。
内容はシビアで苦しいからこそ、夫婦の穏やかな言葉と仕草と風景が全体に暗い印象を与えない。
しつこさがない。

夫婦の物語であり、親子の物語であり、人の絆を問いかける。

笠智衆はこのとき49歳!
残りの半生ずっと「おじいちゃん」のままだ。

原節子を初めて観た。
「いい人」や。原のための作品といってもいい。


物語で問題は解決されたわけではない。
けれど、希望を持ったラストで、ハッピーになることを匂わせて幕が閉じる。

いい日本映画だな。

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2006/10/27

『Mission:Impossible』

『Mission:Impossible』
を観た、今更ながら。

以前エントリーしたように、おそらく(ワタクシのなかで)今年最高の映画である『M:i:3』を観て芋づる式に観た。

面白さは『M:i:3』よりは劣るが、それなりの面白さはある。
手に汗握る感覚は楽し。「志村、後ろ、うしろー」のような感覚はヒヤヒヤ、ウキウキ。

誰が味方で誰が敵なのか最後までわからないのが、軽くじれったくも楽しい。
ラストの列車とヘリの攻防は、いかにもCGって感じで少し萎えるけど。

ジャン・レノの狡さに、今までの彼に対するイメージ(主にレオンの役柄)がガラガラと崩れたのはちょっとした驚き。

次は「2」ですな。

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2006/10/20

『フラガール』

『フラガール』をメンズデイに観た。
笑って泣ける名作。最高。

泣き所をちょこちょこ入れてて、感情くすぐり過ぎと思うが、大団円のダンスで全て含めて楽しいエンターテインメントになった。
終わり良ければ全て良し。

ダンスは観てて鳥肌が立った。
踊ってるときの満面の笑みとダンスの力強さのギャップに圧倒的に楽しみ、迫力に押された。
あんたら、プロだよ。

名称は違えど、現在もハワイアンセンターがあり、平山まどか先生も実在していることに驚き。

蒼井優、最高。
ダンスは完璧であるのは言うまでもない。
表情豊かな演技に拍手を送る。特に、何気ない仕草の自然さに演技力の高さを観る。

しずちゃんが、イイ!
しずちゃんがいないと笑えない。感動が半減する。
助演女優賞モノ。

ワタクシは早苗役の徳永えりがいなくなったのはちょっと心残り。

あと、あの景色。
早苗も加わって撮った写真の風景を始め、まだ、あんな素晴しい景色が残っているんだと見惚れた。

炭鉱で働く人々の悲哀とハワイアンダンスの明るい楽しさが、男と女を通じて比べられている。
暗い穴の中で歯を食いしばって我慢して働く人々が、明るく笑顔で人々に楽しさを与える仕事を知る。
この価値観の大転換が強く印象に残っている。
どちらが良いとか悪いとかじゃなくて、当然に考えて、信じていたことがいい意味で崩れていくことを感じる。
なかなか変化を受け入れられないのがオトコで、崩していくのがオンナというのも現実的か?

実はこの作品は観るはずじゃなかった。
損するって思ってたし、監督の李相日は『69』の監督で、このブログの第一号エントリーで書いたように、面白くなかったからだ。

でも、観ると決めた理由はYahoo!映画の評価がとても高かったから。
観て正解。いや、観なかった後悔を考えると怖いな。


良かった、観て。
と思える作品。

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2006/10/17

プロフェッショナル 石原正康

プロフェッショナル 仕事の流儀 
編集者 石原正康

を偶然再放送を発見したので、観る。

本人はとっても気さくで作家はとっても孤独。
よい作品のために、作家の孤独な部分を突く。

だから、作品を全身全霊で誉める。
そして、貶さない、痛いところは突かない。
その結果、ベストセラーを生み出す。

作家の表情から見ても、非常に慕われているのがわかった。
電話、手紙を通じて、こころが作家に伝わるんだろう。

幻冬舎のひと。売り方も上手いんだろう。

印象的だったのは、石原氏のメガネあるなしのギャップ。
気さくな感じはメガネをかけたとき。
メガネを外し、作家の最初の読者として作品に接している姿はプロを感じた。

あと、出演した作家がよく喋ること。
話すことがあるから作品を書くのだなと思うと同時に、日々の孤独から離れた嬉しさのようなものを感じた。


作家より作品が大事ということばにビジネスを感じたが、
「作品があるから作家と編集者が関わる」
と言われ納得。

ちょっとVTRが多めの方が実際を映し出し、リアルだ。
構成がよい。

またNHKに魅せられてしまった。

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2006/10/15

『カポーティ CAPOTE』

『カポーティ CAPOTE』
半分観る。
半分というのは、勢い込んで観に行ったにもかかわらず、頭痛が治まらず、途中で寝てしまったから。

映画館の予告編で無茶苦茶期待してしまったので公開初日に行ったが、あまり面白くなかった。
体調のせいもある。

カポーティの人物を映すというより、『冷血』の製作過程のドラマ。
なかなか『冷血』が完成しないまどろっこしさがこちらの集中も散漫にさせた。
ラストの絞首刑は強引に深刻さを表したが、数行でカポーティのその後を語るのは興ざめだ。

『アラバマ物語』のハーバー・リーとつながっていたのはちょっと驚き。

カポーティの映像は見たことないけど、こんな人物なんだろうなとは感じるくらい、フィリップ・シーモア・ホフマンが良かった。
M:i:IIIのアイツであることも知った。巧い。


このエントリーも半端。

Capote

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2006/10/13

タイタンライブ 10.12

タイタンライブ
10/12 時事通信ホールにて。

全席自由でイス。ソミドホールより楽、キレイ。

出演者と一言。

5番6番
 爆笑問題と同じく時事漫才。トップランナーだからか、盛り上がらずに終了。前観たときはオモロかったのに。
 
瞬間メタル
 ワタクシには痛い。笑えず。ウケナイことをネタに自虐的なアドリブを入れるという舞台の(ワタクシの中では)タブーをする。まだまだ。大声出してるから、自分の中で満足してるかも。

ゴー☆ジャス
 イヤな賑やかし。

ヤングパニック
 ネタの運び、選びが上手い。ボケがオーソドックスでいい。今は笑いが少ないが続ければ笑える。

弾丸ジャンキー(?)
 自衛隊と体操選手が組んだコント。流れが無い。バラバラ。自衛隊と体操選手が全く絡んでない。ここでもタブーが出る。タブーでウケた気になってどうする。
 
ほたるゲンジ
 元北京ゲンジの無法松が新たに組んだコンビ。キャリアを感じる。笑わせる。オチに向かって盛り上げるのはキャリアの差か。個人的にはメロディを文章にしたネタが好き。ツッコミの叩きが見た目に痛いのがキズか。

キャン×キャン
 今回の大収穫。オモロオモロ。この日一番オモロかったかも。歌を織り交ぜながら、盛り上げていくのを観ていると気持ちよく、楽しい。沖縄ネタに絞っているのにイヤらしくない。ここまでオモロイとは。M-1決勝いけるんちゃうの。

パペットマペット
 ネタがしっとりしすぎて爆笑にはならず。盛り上がりが無かった。

パックンマックン
 悪い意味でテレビ慣れ。間は繋げられるんだけど、面白くない。漫才からそろそろ卒業か?冷静に見ると、パはハーバード出て外国でボケてるんだわ。

長井秀和
 下ネタが多いせいか、引き気味の空気であまり笑いは取れず。悔しかったんだろうな、はけるときにお辞儀をせずに帰ってた。ウラで今日の客は悪いとか言ってるんじゃないだろうか。自信はあるのにね。自分がオモロイことは他人がオモロイとは限らないのだな。

デンジャラス
 コント。ベタな設定とオチだが、笑いを確実に取る。ベテランだな。キャリアは確実に現れる。

BOOMER
 いつもの紙芝居コント。ベタなコントでも笑う。やっぱりベテラン。

爆笑問題
 トリ、メイン登場。ネタ構成としては、
ハンカチ王子、駒苫田中、安倍内閣発足、アナウンサー不祥事、植草、代理母。
ネタに深みが足らず、期待し過ぎのせいか、思ったよりも笑えず。調子は良さそうだったけど、熱量は多くは無かった。毎週カーボーイを聴いているせいか、ラジオで聴いたネタもあったからかも。それでも笑いのツボはしっかりと押さえていた。


エンディングの紹介とフリートークは冗長。オモロなかった奴に限ってよく喋る。
メンバーがレギュラー化しているみたいなので、この中の中堅は入れ替えた方がいいかも。

よく考えるとBOOMERとデンジャラスがいるといないではライブの意義自体が問われるだろう。笑いの量だったり、ベテランの実力だったり、爆笑問題へのつなぎだったり。そのくらい2組は重要なのだ。

また行くかどうかはそのときの気分で。

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2006/10/12

『蜘蛛巣城』

『蜘蛛巣城』

黒澤明監督、50年前の作品!

ある物の怪の予言通りに運命が決まる。
予言が当たっているのだろうか、それとも自分で予言の通りに生きているのか。

時代物のスケールの大きさを何度観ても感じる。
細部まで凝りに凝ってる。
三船敏郎の存在感、躍動感が大きい。

『マクベス』を見事に戦国時代に当てはめている。

家で見たので、実はあまり迫力を感じず。

Kumonosu

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2006/10/09

クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ

2週に渡ったドラマを観た。
再放送だが、通しで観るのは初めて。

濃い、密度の高い、重厚なドラマ。
緊張感がひしひしと感じる。

日航ジャンボ機墜落の事故をきっかけにあらゆる問題が勃発する。
問題は全て解決したり、上手く収束するわけではないが、
問題に全力で立ち向かう姿にこちらも正面から向き合う気になる。

演者が上手い、巧い。
「プロフェッショナル」に圧倒された。

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2006/10/06

『グッバイ、レーニン GOOD BYE LENIN!』

『グッバイ、レーニン GOOD BYE LENIN!』

数年前に観てかなりオモロかったので、再観。

ユニークで力強い皮肉が楽しい。
「無意味な競争をやめる」という言葉は印象的だ。
資本主義は正しいのか?

母を想う気持ちがアレックスの無鉄砲な行動に拍車を掛ける。
政治・社会というフィルターを通じた母子のストーリー。

息子の優しさ、こころを知っていた母は幸せだったろう。

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2006/10/05

『ラスト・サムライ The Last Samurai』

『ラスト・サムライ The Last Samurai』
を今更ながら観る。

トムのための作品。なぜ死なないって思ったのは確か。
作品自体は飽きさせない。一気に観られる。オモロ。

映画として、壮大なスケールで描かれることは楽しい。
ラストの戦場には惹きつけられる。騎馬隊がいいな。
みんな殺陣が上手い。

建物より、人がなんかリアル。
考えだったり、仕草だったり。

外国により、日本の良さが浮かんでくる。
でも、その良さが外国文化を借りた日本人によって消えていく皮肉は悲しい。

なぜ英語で?という疑問はとりあえず置いときます。
でも、英語により日本語が、日本が、サムライが引き立つということはある。

トム、何役も出来て、器用だな。
渡辺謙、カッコいいな。
真田広之が物語を支える。
小雪が可愛く見えた。

サムライ礼賛すぎも感じるが、日本人の欧米礼賛主義への皮肉は今でも通じる。

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2006/10/03

『夜のピクニック』

『夜のピクニック』
を映画の日1000円で観る。

「青春」映画。
「青春」ってことば、口に出すと恥ずかしいな。

映画自体はそれほど面白くない。
回想シーンや想像シーンが流れを切り、脈絡がなさ過ぎてなんかまとまりがない感じがした。

それでも、修学旅行の夜みたいに、なんで夜になるとみんなペラペラとあんなに話し出すのか
今でも不思議なことを思い出した。

もう少しそれぞれの問題を深く掘り下げてもよいのかもしれない。
逆に問題を少なくし、ピクニックをドキュメントっぽくするのも手か。
実際の映画は中途半端な気がした。

役者陣が若いので演技力に欠ける。特に男子。棒読みくさい。
女子は貫地谷しほりがいい。というか、目立ってただけか。

主人公2人が完歩したあと、背後の「START」の文字があざとい。
2人の物語はSTARTしたばかりってか。
複雑なことが絡み合うんだけど、みんなハッピーエンドすぎて拍子抜け。
だけど、本人たちは楽しいだろうな。

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2006/10/01

渋谷繁昌亭 9月30日昼の部

渋谷繁昌亭 
9月30日昼の部へ。

恵比寿ザ・ガーデンホールにて。
恵比寿駅からスカイウォーク(動く歩道)で楽々到着。
恵比寿キレイだな。

出演者と演目と一言。

桂歌々志(前座)「子ほめ」
 前座と真打の違いは容易にわかる。人物の演じ分けができるかできないか。 オチが「あさって」とか言ってたような?

林家染二「いらち俥」
 声が大きい。パワフル。元気。自虐ネタも明るく、楽しい。

笑福亭松喬「はてなの茶碗」
 NHKの「日本の話芸」で観て、上手い落語家さんだなってずっと印象深く残っている噺家。そのときの演目も「はなての茶碗」でこの日も同じ。噺自体がオモロイ上に上手いし、生で観られたのでとても満足。

笑福亭鶴光「寝床」
 えーか、えーか、ええのんか、の鶴光。落語はすることは知っていたけど本格的に古典をするとは思ってもいなかった。根は真面目なんだろな。声が高めの濁声なので、少し聴きにくいとこあり。それでも伝わる。

中入り
「恵比寿」というだけあってサッポロビールの提供で、サーバーから黒エビス生を一杯。ウマイ。

笑福亭鶴瓶「(オカンのビックリ仁義無き戦い?)」
 演目わからず。早足で登場し、マクラはテレビでよく観るフリートーク。知名度が相まって会場を沸かす。噺が古典ではなかったので少しがっかりしたのは確か。「らくだ」が聴きたかったのに。でも、今回の噺もオモロ。鶴瓶とオカンとの実際のやり取りを落語にした。所々爆笑させ、オチはしんみりとさせる。巧いな。アホな客がオチが言い終わる直前で拍手をし始めて、雰囲気を害した。アホや。居なくてよい。鶴瓶も悔しかったろう。でも、噺は本当に良かった。

桂福団治「くしゃみ講釈」
 第一印象は「何やコイツ」。いきなり「あと私だけだよ」とか、「これで5,000円は元がとれたやろ」とか見台に肘をつけてボヤキはじめた。それでも噺始めるとスイッチが入る。ベテランの師匠のこの瞬間が好きだ。それに気付くと、こっちもピンとなる。古典なのに、ときどき「植草」とか旬のニュースを入れるから笑ってしまう。講釈でクシャミが始まったら、ゲラゲラ笑ってた。クシャミが巧いんだ。はじめて知った落語家だか、巧い。オモロイ。凄いな。


関西人はホントサービス精神旺盛。
クールに格好つけてないで純粋に楽しませようとするから、楽しい。

関東で落語家っていうと古いイメージがあるけど、
関西ではそう感じないのは、このサービス精神の違いなのでは?
普通のバラエティで関西の落語家を多く見かけることからも、それを証明している気がする。

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