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2006/01/25

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今朝の二つのコラムに共感。

ライブドアの堀江貴文社長が逮捕された後、紙面では堀江容疑者という表記を使うようになった。もし起訴されれば、堀江被告となる。被告の方は昔から使われていたが、逮捕された人を容疑者と呼ぶようになってからは20年もたっていない。それ以前は原則として呼び捨てだった。

 一般的には、逮捕された人が起訴されるとは限らない。まして有罪かどうかは、さらに先の裁判で決まる。逮捕された人が、すぐに犯人扱いをされないようにという流れの中で呼称も変わってきた。

 堀江容疑者には、社長以外にもメディアがつけた愛称や呼び名が幾つもあった。多くは、彼とその会社のめざましい勢いに注目するものだった。破壊者、挑戦者、救世主。昨春は、東京商工会議所の新入社員調査で「理想の社長」の1位にも選ばれた。

 逮捕後の昨日、新聞各紙に載った呼び方を拾う。IT長者、時代の顔、改革の旗手、ネット界の寵児(ちょうじ)。ワシントン・ポスト紙は「IT業界の大君」だった。時流に乗ってもてはやされる。そんな人を表す寵児という呼び方が目につく。その寵児の波乱の軌跡を伝える記事が多い。

 自民党が堀江社長を総選挙に担ぎ出し応援したことにからんで、公明党の冬柴幹事長が述べたという。「マスコミはどうですか。すごく持ち上げたじゃないですか」。すんなりうなずくつもりはない。しかし、取材相手との距離をどう取るのかは、常にメディアが問われることではある。

 耳目を集める「寵児」に、安易に飛びつくようなことがなかったかどうか。改めて考えてみたい。

2006年01月25日(水曜日)付 朝日新聞 天声人語

「どこでもドア」  「タケコプター」や「どこでもドア」など、ドラえもんがポケットから出す不思議グッズは1300以上にのぼるそうだ。「できたらいいな」の夢をかなえるアイテムばかりだが、むろん調子にのると落とし穴がひそんでいる▲お金を使い放題に使える小切手だと喜んでいたら、実は自分の将来のサラリーを先食いしていたのにすぎなかった「未来小切手」。何でも願いをかなえる「幸せトランプ」は後でその埋め合わせの不運を降りかからせる。同じく「ねがい星」は間違いが多く、香水を頼むと洪水になった▲人は身の丈をはるかに超える夢や願いを抱くことで新しい未来を切り開く生き物だ。資本主義はその人々の夢や欲望をお金にうつしかえ、経済成長や技術革新のエンジンにする。考えれば未来小切手も、幸せトランプも、似たような仕組みは現代の金融システムの中に存在している▲プロ球団の買収構想、ニッポン放送株大量取得、衆院選出馬など、ポケットから次々に目を引くアイテムを繰り出したホリエモンこと堀江貴文容疑者だった。だが、それらも人々の夢を囲い込んでは株価をふくらます仕掛けだと聞けば、人に夢を与えてきたドラえもんはあきれるだろう▲インターネットを「どこでもドア」にたとえたのは立花隆さんだ。そのネットビジネスから出発したホリエモンらには、人々の夢と欲望が交錯する金融システムのそこかしこに、ヒョイと法やルールをすり抜けるドアが見えたのかもしれない▲「時価総額世界一の企業」がその夢だったという。だがそれも偽装や粉飾によって人々の夢を盗み取ってふくらませたものだったならばむなしい。近道と思って開いたドアの向こう側の寒々しい夢の廃虚に思いはいたらなかったのか。

毎日新聞 2006年1月25日 0時37分

堀江が事情聴取される前に、ライブドアのはっちゃけちゃってる忘年会(今回逮捕された者以外は顔にモザイク)を流したテレビは明らかに世論操作だ。

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